← primer. journal
積み木でつくった、背の高いタワー

息子が6歳になった。

スマホは「データがいっぱいです」と音を上げる。写真と動画は溢れるほどあるのに、仕事柄、カメラロールには仕事の写真も流れ込んでくる。数千人を撮ってきたのに、息子のあの一枚が、どこにあるのか分からない。

文章で残す、ということをやってこなかった。いつ二語文を話したのか。みかんを「ぷちぷちやーっ」と言っていた、あの時期がいつ終わったのか。

親なら覚えているはずだと思っていたが、
親でも、覚えていないのだ。

保育園の帰り道の一言。習い事の初日の、こわばった顔。

でも、日記は腰が重い。ペンはおろか、スマホで文字を打つことさえ、夜にはもう、できない。疲れて、何があったかも思い出せない。毎日の繰り返しなんだから、と軽く見ていたら、気づけば来年、小学生である。

繰り返しが変わる日は、ある日突然来た。あんなに犬のアニメが好きだったのに、毎日ブロックの世界を組み立てるようになって、「パパもいっしょにやりたい」と言うから、ゲーム機を二台買って、並んで寝転がってやっている。

この日々は、もう戻らない。
だから、残すことにした。

ワンタップで、文字をほとんど打たずに書ける日記を、開発しました。

矢野拓実(写真家)
東京で6歳の息子を育てています。primer. journal の作り手で、いちばんのユーザーです。
無料ではじめる

インストール不要・会員登録不要・アプリ内課金なし